私がこの時計を買ってから約5ヶ月が経ちました。https://chiisanashinden.com/maurice_lacroix/ここで開封動画を撮ってからほぼ毎日こいつを使った結果、色々なことがわかったので、一度レビューします。そしてアイコンシリーズのイージーストラップ交換システムが外れる?不具合?の情報もついでに。
アイコン ベンチュラー(AI6058-SS001-430-1)
まずこの時計を選んだ経緯…とにかく普段使いが欲しかった。予算が20万円以下で、防水性があって、ストラップは革ベルト以外、自動巻か手巻きで、スーツからカジュアルまで着用できる時計という条件で探した結果、最初はアイコンオート(AI6008-SS002-430-1)ブルー文字盤を買うつもりだったたけど、当時は特に人気があってショップの在庫もなかなか無かったんです。なんとか適正な価格の物件を見つけ、一度は注文を入れるもそのショップに在庫がなくキャンセルに。そんな時ネットを物色していたら、目に止まったのがこのベンチュラー。
同じアイコンシリーズだけど、ノーマルのアイコンよりスポーツ色をかなり強めている。そもそもベンチュラー「Venturer」の意味は色々あるけど、多分この時計の性格を考えると「冒険家」と訳すことが妥当っぽい。冒険家?と聞いて一番に思い浮かんがのはロレックスのエクスプローラー。でもexplorerは探検家だから正確には違うのかも。だけどまあ同じイメージです個人的には。でも山のイメージのロレックスエクスプローラーに対して、こいつ(ベンチュラー)は回転ベゼルを備えているからどちらかというとダイバーズウォッチ?んーつまり海でも山でもマルチに使えるアウトドアウォッチのようなコンセプトなのでしょうか。と思いきやモーリスラクロアのホームページには「「アイコン」スピリットにふさわしい快適 性、デザイン、ビジュアルを備えたこのモデルは、大都市の充実した目まぐるしい生活をイメージし ています。その現代的な装いは都会で存在感を放つアクティブな人々に向けられています。 」との説明が、、、都会で使うなのか?正直もうコンセプトの設定がよくわからない。
この時計を検討した時に迷った他の時計は、
- モーリスラクロア アイコンオートマチック (AI6008-SS002-430-1)
- セイコープロスペックスヒストリカルコレクション(SBDC053)
- ミドーオーシャンスター200 チタン(M0264304406100)
こんな感じ。今思うとアイコン以外の2本のコスパの高さはなかなかのものだと改めて思えるけど、アイコンのアドバンテージを挙げるとしたら「エレガントさ」だと思う。開封動画編でも「プアマンズロイヤルオーク」という表現をしたが、このアイコンベンチュラーはダイバーズでありながらラグレスってとこがエレガントさをプラスする最大の要素なのかも。
そんなプアマンズロイヤルオークをまずは外見からチェック!
セイコー プロスペックス ヒストリカルコレクション 自動巻き 手巻きつき 時計 メンズ 腕時計 SBDC053
外観
ケースは多角形ではないけどラグレスで接続部が特にロイヤルオークっぽい!しかしそれが功を奏してか当たり前の結果なのか高級感とエレガントさはしっかり演出できている

サンレイ文字盤は高級感に貢献

インデックスは丸みがあるのでここは少々カジュアルな雰囲気。針も太めで時間は読み取りやすい。デイト表示は少々小さめ
リューズガードはダイバーズウォッチであることを強調している

回転ベゼルは見た目上の問題はなし、しかし機能的な問題は強く感じている。
ラバーベルトは最初よりだいぶ柔らかくなった。尾錠は大きので着脱は楽にできる。

スクリューバックじゃないのはイージーストラップ交換システムを搭載したからだと思われる。でも300m防水って本当かな〜。潜らないからいいけど。

良い点 わかりやすいかっこよさと
文字盤の色もあって、「どこの時計?」と聞かれます。「モーリスラクロア」と答えてもほとんどの場合認識されませんが。あとはベルトを気分に合わせて替えられるって点ですね。今はラバーベルトですが、革ベルト、金属ベルトを購入すれば雰囲気を替えることができます。私は並行店で購入したので、正規店の割引価格では替えませんが、確か革ベルトで3万円程度で買えたと思います。ラバーベルトがダメになったら次は革ベルトにしてみようかな。

よくない点 回しにくい回転ベゼル等
これは最大の気に入らない点かも。手汗があると回せないくらい回しにくい。その原因はローレット加工が施された位置にあった。デザインを重視したせいなのか、回転ベゼルがガラス面に近づくほどローレット加工(ギザギザ)がほとんどなくなっていく。ガラス面に近づくほど丸みを帯びたテーパードになっているから余計に指に引っ掛からずとにかく回しにくい。ダイビングをするわけではないが、日常生活で開始時間を記録したい時に指が滑って仕方がない。もしかして、モーリスラクロアもこの時計を街づかい用と設定しているのかも。

あとパワーリザーブ38時間は私の使い方では少々不満が出てしまう。最近特にコロナの影響で土日に出かけなくなったので、土日でこの時計を使わないと日曜日の朝か昼過ぎには止まってしまっている。現代の主流を考えるとせめて48時間は欲しい。しかしこれはモーリスラクロアへの不満というよりセリタへの不満になるのかも。まあ汎用ムーブメントなので仕方ない部分が大きいのですが。

ベルト(ストラップ)が外れる!?
私のアイコンではないが、知人の所有するアイコンオートを革ベルトに替えて使用中に突然ベルトが外れ脱落するという事故(大げさ)が発生した。付け方が悪かったのかな?と思いしっかりフィットしていることを確認して再度使用していたところ、再度外れ脱落。その後も何度つけても外れてしまったので、正規の修理に出すことに。すると店員さんから「脱落するケースは複数報告されていて、どうやらストラップと本体の金具の相性が悪い場合に脱落が起きてしまうことがあるようです。一度お預かりして相性の良いストラップを探し交換します。」との説明があり、無料でストラップを新品に交換してもらえ、それからは脱落することはないそうだが、なんか設計や部品精度を含め少々心配になる話でした。SEIKOなど日本の時計ならそんなことはまず起きないイメージなので、やはりスイス製といえども少々緩い部分はあるのでしょうか。でもイージーストラップ交換システム自体がそういったリスクがあるのかもしれませんが、ベルトを替える際にはちょっと注意してください。

5ヶ月使って正直どお?
まずは5段階評価をしてみます。
外観 ★★★★ | あれに似てるのがマイナス |
機能 ★★ | 回転ベゼルはマイナス1、裏蓋がスクリューバックじゃないのでさらにマイナス1、イージーストラップ交換システムの不安感でマイナス1 |
着用感 ★★★ | 特に問題ないけど時計のエッジが少々きついのとちょっと重い。 |
パワーリザーブ ★★★ | 38時間は現代の時計としては短め。実際に土日放置で止まる。 |
精度★★★★★ | 個体なのか精度はかなり良好。これはセリタがすごい? |
コスパ ★★★ | 同内容のライバルに比べて決してコスパがいいとは言いづらいけど総じてみれば悪くない。 |
総合評価 ★★★ | 見た目重視であることが目立ち機能美は感じにくい。しかしその分スーツにも違和感がないのは良い部分です。 |
約16万円で買ったこの時計めちゃくちゃ満足もしていないが、今のところ決してそこまで決定的な不満はないから飽き性の私もいまだに使っているわけで、この価格ならまあ妥当だと思う。もっとルーツに寄せるならノーマルのアイコンオートでいいけど、私も迷ったミドーオーシャンスター200チタンはもっとカジュアルになったことでしょう。それを考えるとどちらもいけるベンチュラーもまあその中間で幅広く活躍してくれそうなので、このまま普段使いのポジションに置いておこうと思う。
[…] 回転ベゼルも適度な太さ(縁取りの幅)でバランスが良く感じる。回した感じは「ヌルッ」っとしながらチチチチチチを控えめな高音を奏でながら回ってくれる。現行のロレックスのサブマリーナやブランパンのフィフティファゾムスに比べるとエッジが抑えられた回転ベゼルのローレット加工(ギザギザ)はモーリスラクロアのベンチュラのように回しにくいということはなさそうだが、個人的に指紋が削れそうなエッジが効いたローレットの方が好み。まあそこも SEIKOらしい柔らかい感じがキャラには合っているけど。 […]
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