デイトナなど元々定価対相場の上昇率がかなり大きかったこともあってか、価格が頭打ちもしくは最近百万単位で値下がりしているモデルも・・・単にこれまでが異常事態、根拠のないロレックスバブルだったと言ってしまえばそうなのかもしれないけど、その原因はどういったことなのでしょうか?また機械式腕時計界は今後はどうなっていくのでしょうか?
もう少し掘り下げたて、その要素と今後の見通し、そして今後取るべき行動を私なりに少々考えてみました。

元々興味がなかった人が高級腕時計を買った結果
副業ブーム、転売ブーム、ロレックスブームに乗じて買ったけど、結局使わないし、世界情勢も含め先行きの見通しが立たないことから今のうちに売っちゃおうという人が大勢出てきたせいなのか?
その証拠にここ数年正規店の前に並んでいる客層の顔ぶれを私の偏見も含めて眺めていると、とても時計が好きで、ロレックスが心底好きで買い求めている人は少ないと感じています。いや強く確信しています。
そういった人々が多く存在し、株や仮想通貨のような感覚で(転売目的で)買ったけど、相場の天井を感じ、売却を選択した人が増えた結果、市場に多く出回ったことにより価格の下落が起きたことも大きな要因とも考えられます。
つまり、本当は腕時計やロレックスが好きでロレックスを買ったわけではない人が多かったのではないか、ということです。
世界・日本経済状態の悪化
一部のIT関連や医療関連などの業種を除いて、多くの業種・業界が、思いのほか長引く新型コロナや不安定な世界情勢の煽りを受け業績を落とす、もしくは廃業に追い込まれた事業も数多いと言われている。
業績の悪化や経営困難に追い込まれた経営者の方たちが、保有していた財産を処分した中にロレックスなどの高級腕時計が含まれていたとしたら、それが一定数市場に出回ると同時に、同様の経済状況を理由に買い求める人口が減ったことも需要と供給のバランスを変化させ価格に影響を及ぼしたと考えることもできます。

ロレックス人気は下がっていない。
これまでの異常事態が少し落ち着いただけで、ロレックス人気は下がっていません。ロレックスという腕時計はデザイン(ほとんど機能美)的にも性能的にも信頼度的にもその魅力は十分なものであることはこの先も変わらないでしょうし、買取相場が下がったとしても、未だ十分に利益を出せるので転売ヤーや時計投資家にとっても依然人気商品でしょう。
よって値下がりしたとしても、依然定価と実勢価格は変わらず大きく乖離しています。ナンバーワンではないにしても、オンリーワン的な存在のロレックス。今後も大きく人気が下がることは考えにくいのですし、WEB予約方式を採用する正規店もどんどん増えているので、正規店における「入手困難度」は今後急激に解消されることはないでしょう。
また昔からマーケティングが上手いロレックスは、自社の生産体制を減らすことはあっても過多に増やすことはないでしょう。こうすることで、「なんとか手に入る最高峰」「実用の最高峰でありオンリーワン」であるブランディング性を確保し続け永続的安定経営をしていくことでしょう。
ここ最近の「値下がり」はこれまでの異常事態、ロレックスバブルの正常化と考えることが妥当であり、これまでが異常過ぎただけと考えています。本当にロレックスが好きではなかった人、本当は腕時計に興味がなかった人が離脱していく過程であると考えています。

今後腕時計界は三極化する。
まずは基本は二極化です。二極はスマートウォッチと高級機械式時計です。所有する腕時計=「高級腕時計とアップルウォッチ」2本で全てのことが足りてしまうということです。この2本があれば機能性、ステイタス性を高いレベルで満たし、あらゆる服装との相性をカバーできる。つける腕時計スマートウォッチか高級機械式時計かそういった思考になる人が増えてくるのではないかと考えています。
そしてもう3つ目の「極」は、「趣味としての腕時計ライフ」です。機械式時計の魅力を考えれば、一部のタイムピース的アンティークや限定モデルの需要や人気は今後も継続・増大していくでしょう。
つまり、
①スマートウォッチ
②実用高級機械式時計
③趣味としてのタイムピース
の三極化となるということです。二極化をベースに趣味として腕時計を楽しむ人は、ミニマムな例としてアップルウォッチとロレックスとパテックフィリップの複雑機構この3本で全てを満たせるかもしれませんね。
一方、今後淘汰されるであろう存在として、中途半端な機械式時計、クオーツ式時計、機能性や信頼性の低いスマートウォッチは競争が激化し、勝ち残れないブランドは脱落していくのではないかと考えています。

本当に好きな腕時計をできるだけ適正な価格で買う!
私もそうですが、腕時計を買うときになかなか「好き」だけでは買いにくいのも現実です。
「もし売りたくなったときにリセールバリューはいくらくらいだろう?」
「毎回似たような時計を買ってしまうから今回は違う感じの腕時計を買おうかな・・・」
などと「邪念」が邪魔します。
でも、今までの経験から、「邪念」を持って選んだ時計より、本当に好きで、熟考して買った腕時計は後悔しにくく、長く使うことができるのです。
「邪念」を持ったり衝動的に買った腕時計や、価格の上昇を期待して買った腕時計は結局長く手元にありませんし、ときに金銭的に損をしたり、購入したことを後悔することも・・・
よって、まずは自分の「好き」を信じること。
そして、その腕時計のことを可能な範囲で隅々まで知り、熟考して購入すること。
を強くお勧めします。
「◯◯が流行っているから」とか「価値が上がりそうだから」
も時にはいいとは思いますが、そういった理由で購入した腕時計は、色々な意味で後悔する確率も高くなります。
流行りや相場は常に不安定ですし、そもそも自分が本当に好きでないので、飽きたり愛着が持てなかったりといったリスク因子が多くなります。
長年愛着を持って使うという自分だけの「価値」は「プライスレスな価値」なので。

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あなたはスーツ買う時に「リセールバリューがあるか?」とか考えるのか? 気持ち悪い。
ご質問に対する回答から。
スーツ買う時リセールバリューは考えません。
車や時計はある程度考慮します。
リセールバリューが高いこと=ランクルやロレックスが支持される要因のひとつではないでしょうか?
気持ち悪い?
具合でも悪いのでしょうか?
お大事になさってください。
時計を少しずつ集めています。
最初にオメガのプラネットオーシャン、続いてオリエントスター、次はティソのシースター46、年末にロンジンのスピリットズールータイムの購入を考えています。
ラドーのキャプテンクックブラックセラミックも魅力的で迷ってます。
リセールは考えたことがありません。
惚れてから購入している為です。
毎日代わりばんこで着用しています。
ロレックスを購入する予定はありません。
私には身分不相応と感ずる為です。
本音はロレックスが嫌いなんでしょうね、昔から。
コメントありがとうございます。
現行のコレクション、素敵なラインナップですね。次はロンジンかラドー・・・。
確かに迷いますね。個人的にはラドーのキャプテンクックが気になっていますので、そちらに一票!
リセールについては、気にしない方が男気感じますね。
ただ、リセールが気になる方がいても不思議ではありません。
時計は、今や道具や趣味としての要素以外に、資産価値や投資としての要素も持ち合わせているちょっと特殊な存在なので、その捉え方も様々かと。
もちろん心底惚れて購入できたのであれば、それに勝ることはないと思いますので、ksu422048様のお考えには賛同します。
ロレックスがお嫌いなんですね。
実は私も過去、かなりアンチロレックス派でした。
しかしその後、初めてエアキングを買ったことがきっかけになり、通算数種・数本購入し、現在は先代エクスプローラーⅠのみが手元に。
飾り気の無い外見と実用性の高さが気に入っています。
ksu422048様のように自分の好きなものを信じて選ぶ姿勢は素敵だと思います。
また、コメントお待ちしております。